血中カリウムの過不足が不整脈の原因となる理由・対処について
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カリウムは血液中に電解質として一定量が存在し、人体において欠けてはならないミネラルの1つです。
神経系を正常に働かせる役割があり、脳や筋肉の働きを司っており、心筋においても重大な役割を有しています。
過不足どちらも正常な作用を阻害する原因となり、その影響が心筋に出た場合には不整脈として症状が現れ、重篤な場合には心不全にまで至る可能性もあります。
とは言えカリウムが一定値である必要があるのは血液中であり、細胞にも備蓄が可能な事から僅かな過不足の範囲であれば細胞での取り込み・放出によって調整されます。
また食事によって取り込まれる為、多過ぎる場合は排泄を通じて体外へ排出される仕組みも備わっています。
従って不整脈が起こるほどの過不足が起きる原因には、基本的に何らかの病気が関わる事となります。
カリウムの過不足が起きる病気は、どちらに振れるかによってその傾向が異なります。
まず不足の要因としては、下痢に伴う過剰な排出・副腎機能低下に伴うホルモンバランスの乱れ・細胞への取り込みを過剰に促進される甲状腺機能亢進が代表的なものとなります。
次に過剰の要因としては、尿を通した排出機能の低下に繋がる腎臓病・細胞のカリウム放出を強める強度の火傷や、糖尿病を挙げる事が出来ます。
また別の病気の治療で処方されている薬剤が、カリウムの過不足の原因となる事があります。
主なものでは下剤・利尿剤・一部の喘息薬などが対象となります。
不整脈が起きるレベルで症状が現れる場合、病気による影響が大きいと考えられる場合はサプリ・製剤の投与や透析治療を行って血中濃度を調整する事になります。
薬剤によると考えられる場合は、既存の投薬の見直しが基本となります。