お酒が不整脈悪化の原因になる場合もあります
不整脈の原因として知られている心房細動(しんぼうさいどう)という症状があり、心房が1分間に450〜600回の頻度で不規則な電気信号が発生し、心房全体が小刻みに震え心房の正しい収縮と拡張が出来なくなり心臓の機能を低下させてしまいます。
このような状態が長く続くと心臓に血栓が出来てしまい、脳梗塞の原因になってしまう場合があります。
この心房細動になる原因には様々な要因がありますが、そのうちの一つとして飲酒があげられています。飲酒をした際に、量に関係なくこの心房細動の発生する可能性はあがるそうです。
また飲酒の摂取量と比例して、発生の割合が高くなってきます。
ストレス発散で少量のアルコールを嗜むのはいいと言われていますが、やはり飲みすぎると良くないようです。
それと、アルコールが体内に浸透すると血管を拡張させ一気に血流が増加するため、その事が原因となり不整脈の症状を持っている人が症状がより重くなったり、他の持病を患っている場合に悪影響を与えてしまうという可能性も出てきます。
アルコールが抜けきるまでは心拍数が増加し、冷や汗や脱力感に見舞われる場合もあります。
不整脈の持病をお持ちの人はお酒を飲まないのが一番の対策ですが、それが難しいようなら適量に留めておくのが重要です。
お酒を飲んだ後は、アルコールを少しでも早く体内から抜けるようにするために、水分を摂取することも大事です。なるべくジュースなどで水分を取らずにミネラルウォーターなどが好ましいです。
飲んだ後は、無理して体を動かさないようにしましょう。血管が拡張している状態で、体を激しく動かすと不整脈を助長しふらつきなど転倒の原因になってしまいます。
年齢が上がると体質などが変わり、お酒や運動量も適切な量というのも変わってきます。無理をしないということが一番大切です。